大学推薦によって教員採用試験の1次試験を免除するという動きが熊本市ではじまるようです。
これは非常に有益なことだと思います。
これまでの教員採用試験は、学力重視で合った傾向にあります。
しかし小学校教員に必要なのは、勉強を教える力よりも人間性だと思うのです。
勉強は少し苦手だけど、人としてはしっかりしている、魅力があるという人は数多くいます。
そういう人こそ、人格形成を行う小学校では必要な存在であると考えているのです。
ただし懸念点もあります。それは「大学がどのレベルの生徒を推薦するのか」という点です。
勉強のレベルなのか、人としてなのか。
近年、教員による不祥事が相次いでいます。これまでは「そんな教員を採用したのは採用試験にも問題があるのでは」と、責任の所在を採用試験側に問うこともできたことでしょう。
ところが大学推薦が入ってくることによって、「大学が推薦する人材が・・・」ということになりかねません。
そこまで大きな懸念点ということではありませんが、推薦をするのであればしっかりとした人間性を持っている人を推薦してもらいたいと思います。