奈良県公立学校教員採用選考試験 2026年度(2025年実施) 志願状況・倍率

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令和8年度(2026年度)の奈良県公立学校教員採用選考試験の志願状況と倍率を紹介しています。

試験が実施されるのは前年である令和7年度(2025年度)となります。

1次試験は2025年6月14日(筆記試験)、6月15日に実技試験(一部教科)です。

2次試験の集団面接は2025年7月19日、もしくは20日です。個人面接は8月7日~10日、12日~15日のいずれか1日となります。

志願状況

令和8年度の教員採用試験は志願者数が全体的に減少した一方で、採用予定者数は微増しています。その結果として倍率が下がっています。

とくに高倍率だった教科の倍率低下が顕著であり、教員志望者の減少と自治体の採用拡大のバランスが大きく動いているようです。

これはつまり、受験者にとってはチャンスが広がっている年といえるでしょう。

区分 令和8年度 令和7年度
志願者数 採用予定者 倍率 志願者数 採用予定者数 倍率
小学校 586 156 3.8 581 145 4
中学校 国語 49 14 3.5 67 14 4.8
社会 98 10 9.8 94 8 11.8
数学 48 14 3.4 50 14 3.6
理科 26 11 2.4 31 13 2.4
音楽 23 5 4.6 27 5 5.4
美術 17 4 4.3 19 4 4.8
保体 93 7 2.1 91 7 13
技術 6 7 2.1 7 6 3.3
家庭 9 13
英語 51 15 3.4 62 14 4.4
小計 420 87 4.8 461 85 5.4
高等学校 国語 35 15 2.3 42 12 3.5
地理歴史 75 13 5.8 78 14 5.6
数学 42 9 4.7 46 10 4.6
理科 物理 5 6 4.2 3 7 0.4
化学 9 13
生物 11 17
芸術 音楽 8 1 8 4 1 4
美術 7 1 7 11 1 11
書道 11 1 11 21 1 21
保体 90 8 11.3 97 7 13.9
英語 43 13 3.3 51 12 4.3
家庭 7 3 2.3 14 3 4.7
農業 7 3 2.3 9 2 4.5
工業 機械 6 3 3.7 11
電気 5
商業 13 3 4.3 11 3 3.7
情報 12 2 6 8 2 4
小計 386 81 4.8 436 75 5.8
特別支援学校 111 40 2.8 137 40 3.4
養護教諭 135 12 11.3 145 12 12.1
栄養教諭 22 4 5.5 28 4 7
実習助手 29 3 9.7 28 3 9.3
合計 1689 383 4.4 1816 364 5

全体のデータ分析

全体傾向(合計)

  • 志願者数:1,816人 → 1,689人(-127人)
  • 採用予定数:364人 → 383人(+19人)
  • 倍率:5.0倍 → 4.4倍(-0.6ポイント)

教員志望者の減少傾向が続いていて倍率は下がっています。これは全国的な教員不足傾向と一致します。

小学校

  • 志願者数:+5人と微増だが、採用数も+11人
  • 倍率は4.0 → 3.8(低下)

他校種と違って志願者は微増。小学校はまだ一定の人気があるが、倍率は低下しやすくなっている。

中学校

全体小計:志願者数 -41人、採用予定 +2人 → 倍率は5.4 → 4.8(大きく低下)

科目別では以下が注目:

注目の科目

  • 社会:11.8 → 9.8 依然として非常に高倍率。狭き門。
  • 保体:13.0 → 2.1 採用人数据え置きなのに倍率大暴落(-10.9)
  • 技術:志願者6名・採用7名→倍率2.1(定員割れ気味)
  • 家庭:倍率不明(人数減・データ欠落)

理科・数学・英語などは比較的倍率が安定している。

高校

全体小計:志願者 -50人、採用 +6人 → 倍率は5.8 → 4.8(-1.0ポイント)

国語・英語・保体などの倍率が下がっている。

注目科目

  • 保体:13.9 → 11.3 高倍率だが低下傾向
  • 情報:4.0 → 6.0 志願者増で倍率上昇、DX分野で注目
  • 書道:21 → 11 依然として倍率高い

工業・農業・家庭など実業系は定員割れ気味。

特別支援・養護・栄養・実習助手

  • 特別支援:倍率 3.4 → 2.8(志願者大幅減)
  • 養護教諭:倍率 12.1 → 11.3(まだ人気高い)
  • 栄養教諭:倍率 7.0 → 5.5
  • 実習助手:倍率 9.3 → 9.7

特支は需要高いのに志望減少中。待遇や現場環境改善が急務。

感想まとめ

教員志望者数が全体的に減少傾向で、倍率が下がっています。

とくに中高の専門科目や実業系教科は志望者不足が目立つようです。

そういった面から考えると、志願者が少ない今が受験者にとっては狙い目の年なのかもしれません。

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