令和8年度 | 令和7年度 | |||||
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志願者数 | 採用予定者 | 倍率 | 志願者数 | 採用予定者数 | 倍率 | |
小学校 | 272 | 160 | 1.7 | 290 | 170 | 1.7 |
中学校 | ||||||
国語 | 25 | 16 | 1.6 | 22 | 20 | 1.1 |
社会 | 44 | 23 | 1.9 | 57 | 25 | 2.3 |
数学 | 34 | 18 | 1.9 | 39 | 17 | 2.3 |
理科 | 33 | 18 | 1.8 | 27 | 20 | 1.4 |
音楽 | 12 | 6 | 2 | 14 | 5 | 2.8 |
美術 | 7 | 4 | 1.8 | 11 | 5 | 2.2 |
保健体育 | 54 | 17 | 3.2 | 40 | 15 | 2.7 |
技術 | 5 | 4 | 1.3 | 6 | 2 | 3 |
家庭 | 8 | 4 | 2 | 4 | 4 | 1 |
英語 | 33 | 20 | 1.7 | 33 | 17 | 1.9 |
小計 | 255 | 130 | 2 | 253 | 130 | 1.9 |
高等学校 | ||||||
国語 | 13 | 8 | 1.6 | 31 | 12 | 2.6 |
世界史 | 7 | 2 | 3.5 | 7 | 2 | 3.5 |
日本史 | 25 | 4 | 6.3 | 25 | 3 | 8.3 |
地理 | 9 | 1 | 9 | 9 | 2 | 4.5 |
政治・経済 | – | – | – | 13 | 1 | 13 |
数学 | 50 | 10 | 5 | 53 | 10 | 5.3 |
物理 | 6 | 1 | 6 | 9 | 2 | 4.5 |
化学 | 9 | 2 | 4.5 | 11 | 3 | 3.7 |
生物 | 17 | 3 | 5.7 | 12 | 1 | 12 |
保健体育 | 55 | 8 | 6.9 | 55 | 5 | 11 |
音楽 | 4 | 2 | 2 | 6 | 1 | 6 |
美術 | 2 | 1 | 2 | – | – | – |
英語 | 19 | 8 | 2.4 | 31 | 14 | 2.2 |
家庭 | 3 | 2 | 1.5 | 6 | 2 | 3 |
情報 | 6 | 1 | 6 | 11 | 1 | 11 |
農業畜産系 | 3 | 1 | 3 | 1 | 2 | 0.5 |
農業化学・食品系 | – | – | – | 0 | 1 | 0 |
土木造園林業系 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 |
機械系 | 4 | 4 | 1 | 3 | 3 | 1 |
電気系 | 5 | 4 | 1.3 | 3 | 3 | 1 |
土木建築系 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 0.5 |
化学工業系 | 4 | 3 | 1.3 | 2 | 2 | 1 |
商業 | 8 | 2 | 4 | 11 | 3 | 3.7 |
航海系 | – | – | – | 1 | 1 | 1 |
機関系 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
小計 | 251 | 71 | 3.5 | 302 | 78 | 3.9 |
特別支援学校 | ||||||
小学部 | 12 | 12 | 1 | 20 | 9 | 2.2 |
中学部 | 12 | 12 | 1 | 17 | 9 | 1.9 |
高等部 | 26 | 9 | 2.9 | 15 | 6 | 2.5 |
小計 | 50 | 33 | 1.5 | 52 | 24 | 2.2 |
2026年度の山口県教員採用試験では、志願者数と倍率が若干なりとも低下しています。
教員確保に向けた抜本的な対策が求められるでしょう。
志願状況と倍率の推移
山口県教育委員会が発表した2026年度(令和8年度)教員採用試験の志願状況によると、全体の志願者数は前年より若干減少し、倍率も低下しています。
特に小学校教員の志願者数は昨年度と比べ18人減少し、倍率も過去最低水準となっています。
受験者にとっては有利な状況ではありますが、教育業界全体を考えると頭の痛い問題といえます。
志願者数減少の背景
志願者数の減少には以下の要因が考えられます。
1. 教職の魅力の低下
長時間労働や部活動指導など、教員の業務負担が大きいことが敬遠される要因となっています。
また給与面でも他業種と比較して魅力を感じにくい状況があります。
2. 都市部への人材流出
若年層を中心に、都市部での就職を希望する傾向が強まっており、地方での教員志願者が減少しています。都市部では多様な職種やライフスタイルの選択肢が豊富であることが影響しています。
3. 教育現場の課題
いじめや保護者対応など、教育現場での課題が報道されることで教職への不安感が増しています。これにより、教職を志望する学生が減少していると考えられます。
教員確保に向けた対策
教員確保に向けて、山口県教育委員会は以下のような対策を講じています。
1. 働き方改革の推進
教員の業務負担軽減を図るため、部活動指導の外部委託や事務作業の効率化を進めています。教職の働きやすさを向上させることを目指しています。
2. 教職の魅力発信
教職のやりがいや魅力を伝えるための広報活動を強化しています。
現役教員のインタビュー動画や、教職体験イベントの開催などが行われています。
3. 採用試験制度の見直し
多様な人材を確保するため採用試験制度の柔軟化を進めています。
たとえば、社会人経験者を対象とした特別選考の導入や、オンラインでの受験機会の提供などが検討されています。
今後の展望
教員志願者数の減少は、教育の質や子どもたちの学びに直結する重要な課題でしょう。
山口県では教員志願者数を少しでも増やすために、さまざまな取り組みを行っています。
- 教員をめざす学生の学校体験制度
大学1・2年生や短期大学1年生を対象に、教員の仕事の一部を体験する制度です。 - 山口県教師力向上プログラム
教員志望学生の実践的指導力を養うためのプログラムです。 - 採用前教職インターンシップ
採用予定者が実際の教育現場で実践的な指導力を培うためのインターンシップです。
各都道府県、教育人材確保のために様々な活動を行っています。上記は山口県の取り組みではありますが、これらがどれほど浸透しているのかに疑問はあります。