大学を卒業した後に教員免許を取得する方法を紹介しています。
大学を卒業した後に教員免許を取る場合、多くの場合は「通信大学」を利用することでしょう。
なぜなら入学試験がなく、自分の好きな時間に好きな場所で勉強することができ、さらに学費が非常に安いためです。
大卒者の教員免許の取り方
教員免許は大学在学中に取得するものだと思っている人が多いですが、実はそのようなことはありません。「大学を卒業した後でも取得することは可能」です。
大学を卒業した人(以下:大卒者)が教員免許を取る方法は主に4つです。
- 大学・短期大学で取得
- 通信大学で取得
- 教員資格認定試験
- 教育職員検定(特別免許状)
4つの方法がありますが、大卒者が教員免許を取得する場合、その多くは「通信大学」を選択します。
理由は学費が安く働きながらでも勉強でき、最短2年で取得することができるためです。
一般の大学に入学しなおすという方法もあるかもしれませんが、受験をしなければなりませんし、学費もかなり必要となります。
教員資格認定試験や教育職員検定という方法もありますが、正直これは現実的ではありません。非常に難易度が高い試験に合格しなければならなかったり、高い技術や知識、そして経験が必要となるためです。
このようなこともあり、大卒者が教員免許を取得するのであれば通信大学を利用することが一番現実的といえるでしょう。
通信大学が選ばれる5つの理由
すでに大学を卒業した社会人が教員免許を取るときには、通信大学が選ばれます。
通信大学が大卒者に選ばれる主な5つの理由は以下の通りです。
- とにかく学費が安い
- いつでもどこでも勉強可能
- オンラインでスクーリング可能
- オンラインで試験可能
- 最短2年で教員免許が取得できる
とにかく学費が安い通信大学
通信大学はとにかく学費が安いです。
選ぶ通信大学によっても異なるのですが、一般的な大学に比べると4分の1程度に抑えることができます。
たとえばすでに大学を卒業している社会人が、小学校の教員免許を取得したいと考えたとします。
すると免許取得までに必要となる参考の学費は以下となります。
- 明星大学・・・約35万円
- 玉川大学・・・約40万円
- 創価大学・・・約40万円
最短2年間で免許が取得できるため、2年の学費がこの金額と考えてよいでしょう。
スクーリングを受ける場合には別途必要となりますが、とはいえ一般的な大学と比べるとかなり安いことがわかると思います。
いつでもどこでも勉強可能
通信大学での勉強は自宅学習が基本となります。大学に行く必要はほとんどありません。
送られてくる教材での勉強やオンラインの動画授業を見て勉強していくため、勉強する場所はとくに選びません。
そのため、働きながら勉強したい社会人にとっては非常に都合がよいのです。
オンラインでスクーリング可能
スクーリングというのは大学に行って直接授業を受けることです。
通信大学で勉強する際には、時折スクーリングに参加する必要が出てきます。
ところが近年では、オンラインで受講することができるものもあり、大学へ直接足を運ぶ機会が少なくて済むようになってきました。
オンラインで試験可能
通信大学で単位を取るためには、レポートと試験の2つに合格する必要があります。
一昔前までは試験会場に直接出向いて受験することが基本でした。ところがインターネットの発達によりオンラインで受験することも可能となってきました。
最短2年で教員免許が取得できる
すでに四年制大学を卒業している場合には、通信大学の三年次に編入という形となります。
そのため最短2年で教員免許を取得することが可能となります。
社会人なら通信大学一択!一般的な大学や短期大学への入学は合理的ではない
社会人がこれから教員免許を取ろうと考えるのなら、選択肢は通信大学一択だと思います。
余程の事情がない限りは、すでに大学を卒業した経験があるのに大学や短期大学へ入学するのは合理的ではないと考えます。
なぜなら、まず受験をしなければなりません。つまり勉強する必要があります。
次に学費が高いです。
そして基本的には日中に授業を受ける必要があるため、働きながらの勉強はかなりきつくなります。
これらの面からしても、すでに大学を卒業しており教員免許のみを取りたいと考えているのなら、通信大学を選択したほうがよいと思います。
働きながら勉強をするかどうか
大卒者が何かしらの勉強をする場合、仕事をしながらなのかどうか?がポイントになってくるでしょう。
仕事をしながらということは日中、時間を空けることは難しいでしょう。そうなってくると一般の大学で授業を受けるのは難しくなります。そうなってくると通信大学という選択肢となるわけです。
仕事をしていないということであれば、一般的な大学でも通信大学でもどちらでもよいかとは思います。
同じ免許を取るのなら学費が安い方がよい
通信大学でも一般の大学でも、どこであったとしても、取得できる教員免許は同じものです。
教員免許を取ることが最終目標である場合、取得する手段は関係ないということなのです。
それであれば、学費がなるべく安いところの方がよいのではないでしょうか?
学歴は関係ない
教員になるためには教員採用試験に合格する必要があります。その際、学歴は関係ありません。偏差値の高い大学で教員免許を取ったとしてもそうではなかったとしても、合格に影響することはありません。
次に採用試験に合格し学校で働くとき、やはり学歴は関係ありません。
同僚の先生が興味で出身大学を聞いてくることがあるかもしれませんが、どこだったとしても何かが変わるということはありません。
もし何かしらに影響するようであれば、それはその質問してきた先生個人の考え方ということです。
教員資格認定試験や教育職員検定は現実的ではない
大学や通信大学で教員免許を取る以外にも、大卒者が教員免許を取得する方法はあります。それが「教員資格認定試験」や「教育職員検定」というものです。
ただし正直現実的でなかったり、相当難しいと思います。
教員資格認定試験
教員資格認定試験は一発試験といわれるものです。
1年に1度試験があり、それに合格することで小学校の教員免許を取ることができます。
しかし最大の問題は、難易度が非常に高いということです。
難易度が非常に高いということはかなり勉強をする必要があります。しかし忘れてならないのは教員免許を取ったから教員になれるわけではないという点です。
教員になるためには、教員採用試験に合格する必要があります。そのためには採用試験用の勉強をしなければなりません。こちらの難易度もかなり高いです。
2つの勉強をこなしていくのはなかなか難しいものです。
教育職員検定
ある専門的な分野に対しての専門的な知識や高い技術がある人が受けるものです。つまり専門的な知識と高い技術を身に付ける必要があるということです。
そのためには多くの時間を費やすことになることでしょう。
たとえば芸術分野でずっと活躍をしていて、40代や50代になったときに教員の道を目指したいと思った場合であれば、これを利用してもよいかとは思います。
まとめ 社会人なら通信大学で教員免許を取得が現実的
ここまでもお話ししてきたように、すでに大学を卒業した経験を持っているのなら、そしてこれから教員免許を取りたいと考えているのなら、通信大学を選んだ方がよいと思います。
自分の好きな時間に好きな場所で勉強できるためです。
普通に勉強していれば2年~2年半で取得できると思います。(私は2年半かかりました。)