書道教諭になるためには、書道の教員免許を取得できる教職課程のある大学で所定の単位を修得する必要があります。
つまり「書道教諭免許を取得するために必要な単位を大学で修得すればよい」のです。
所定の単位を修得し申請を行うことで、書道教諭免許状を取得することができます。
書道教諭とは高校で書道を教える仕事
書道の教員免許には「高校」しかありません。
そのため書道の教員免許といったら、高等学校で書道を教えるということになります。
もし中学で書道を教えたいと考えているのであれば、その場合は「国語教員免許状(中学)」を取得する必要があります。
書道教諭の教員免許の2つの取得方法
書道教諭の教員免許は、2つの方法で取得することができます。
- 一般の大学
- 通信大学
一般の大学でも通信大学でも、取得できる免許は同じものとなります。
一般の大学であれば、数多くの大学で取得でき、教育学部のある大学であれば取得できると考えてよいと思います。
通信大学であれば、4つの大学で取得することができます。
そのほか、専修免許状も多くの大学院で取得することができます。
ただし専修免許状を取ることのできる通信大学院は、岐阜女子大学のみとなっています。
書道教諭の教員免許は2種類
書道教諭の普通免許状は、以下の2つの種類に分かれています。
- 一種免許状・・・大学
- 専修免許状・・・大学院
多くの教員免許状は3種類に分かれているのですが、書道に関しては「一種」と「専修」の2種類のみとなっています。
一種免許状を取得するのであれば、大学に進学し、必要な単位を修得する必要があります。
専修免許状を取得するのなら、一種免許状を取得した後に、大学院へ進学する必要があります。
通信大学という方法もある
書道の教員免許状は通信大学で取得することができます。
一種免許状であれば以下の3つの大学の通信課程で取得することが可能です。
通信大学で書道の専修免許状を取得する場合には「岐阜女子大学の大学院(通信)」でのみ取得可能となっています。
臨時免許状で書道の先生に
ほとんどの教員が持っている免許状は「普通免許状」です。
しかしこれ以外にも「特別免許状」や「臨時免許状」というものがあります。
これらを取得することで、教壇に立って教えることが可能となります。
文部科学省が発表しているデータを見ると、平成30年では52人の人が書道の臨時免許状を取得しています。
ただ一般的な免許の取り方ではないため、高校で書道を教えたいと考えているのなら、大学や通信大学で取得したほうがよいと思います。
免許外教科担任制度
免許外教科担任制度というものがあります。
簡単に説明すると、「書道の免許を持っていなくても、学校の先生であれば書道を教えることができる」といったものです。
やはり平成30年のデータですが、120人の人がこの制度により書道の指導に当たっているとのことです。
ただし1年以内の期間に限るという条件が付いているため、長い間書道教員として働きたいと考えるのであれば、普通免許状を取得するしかないことでしょう。
書道教諭免許状を取得できる大学が少ない
書道の教員免許を取得できる大学は、他の科目と比べるとかなり少ないです。
これは需要の問題なのかもしれません。
書道教員の免許は高校のみです。中学はありません。
また各都道府県で行われる教員採用試験でも、書道自体を募集していないケースが多々あります。
そのため、募集している都道府県に受験者が集中し、結果として倍率が高くなってしまいます。
よって先生になりたいという思いがあるのなら、書道の教員免許のみを取得するのではなく、国語の教員免許も一緒に取得したほうがよいかと思います。
実際に書道と国語の教員免許を一緒に取得できる大学は存在します。たとえば当サイト調べでは「神戸松蔭女子学院大学」が同時取得が可能です。