国語教諭になるために 国語教諭免許を取得
国語教諭になるためには、文部科学省の認定している教職課程のある短期大学、大学などで所定の単位を修得する必要があります。
つまり国語の教諭免許を取得するためには、そのための単位を修得する必要があります。そしてその単位は短期大学や大学、大学院、そして通信大学などで修得することができるのです。
必要な単位を修得したら教育委員会に申請を行います。すると国語の教諭免許状が発行されることになります。
国語教諭の教員免許は3種類
国語の先生になるためには、国語の教員免許状が必要となります。
一般的に教員免許状とは「普通免許状」のことを指します。
そして普通免許状は、以下の3種類に分かれています。
- 二種免許状・・・短大
- 一種免許状・・・大学
- 専修免許状・・・大学院
普通免許状のほかにも、「特別免許状」や「臨時免許状」といったものがあります。
しかしこれらは大学で単位を取得して取るものではありません。また取得へのハードルも非常に高いため、狙って取るといったものではないです。
免許の種類の違いによる影響
通常、免許状の種類で仕事内容に大きな差が出てくることはありません。
ただしなのですが、免許状の種類によって給与面での違いが出てくる可能性があります。
一般論での話ですが、二種免許状と一種免許状の場合、取得するまでに費やしている時間とお金が異なります。一種免許状を取得している方が2年分の勉強と2年分の学費が多く必要となっています。
そのため、仕事内容が同じだったとしても、上位免許状取得者の方が給与面で優遇されるケースは多いです。
状況によって取得方法が異なる
国語の教員免許状の取得方法はいくつかあります。
取得しようとしている人がどのような状況なのかによって、ベストな取得方法は異なってきます。
現在高校生の場合
もし現在高校生で、これから大学に進学し国語の教員免許を取得しようと考えている場合。
取れる選択肢は以下となるでしょう。
取得できる免許の種類 | 学費 | 期間 | |
---|---|---|---|
短期大学 | 二種 | 高い | 2年 |
大学 | 一種 | 凄く高い | 4年 |
短期大学(通信) | 二種 | 安い | 2年 |
大学(通信) | 一種 | 安い | 4年 |
一般的に選ばれる進学先としては「大学」だと思います。その次に「短期大学」でしょう。ただしどうしても学費は高くなります。
学費をなるべく抑えたい、そしてモチベーションをずっと維持できる自信があるのなら「通信系の大学」という方法もあるかと思います。
現在社会人(短期大学や大学を卒業済み)の場合
もしあなたが短期大学や大学を卒業している社会人であれば、「短期大学」か「大学」、「短期大学(通信)」、「大学(通信)」のいずれかで取得することになるでしょう。
取得できる免許の種類 | 学費 | 期間 | |
---|---|---|---|
短期大学 | 二種 | 高い | 2年 |
大学 | 一種 | 凄く高い | 4年 |
短期大学(通信) | 二種 | 安い | 2年 |
大学(通信) | 一種 | 安い | 2年 |
この場合、ほとんどの人が「通信系の大学」を選ぶことでしょう。
書類審査だけですし、好きな時に好きな場所で勉強できるため、働きながら免許取得を目指せるといった大きなメリットがあります。さらに学費も一般の大学の4分の1以下となることもあるためです。
一方普通の大学に入るためには入学試験があります。また昼間には学校に通うことになります。時間的な制限があり、仕事をしながらの大学生活は難しいでしょう。
現在社会人(他の教科の教員免許を取得済み)の場合
もしあなたがすでに短期大学や大学を卒業しており、尚且つ国語以外の教員免許を持っている場合には、上記の表で示した期間よりも短い期間で、国語の教員免許を取得できる可能性があります。
なぜなら他の教科の免許を取得している間に、これから取得しようとしている免許の単位を修得しているケースがあるためです。
この場合にも通信系の大学を選択する人が多いです。
必ず教育実習は必要となる 介護実習は免除の場合も
国語の教員免許を取得する場合、必ず教育実習は必要となります。
これはすでに他の教科の教員免許を持っていたとしてもです。
基本的に教育実習先は大学側で手配してくれます。ところが通信大学の場合、教育実習先は学生が探すことになります。
国語教員免許(中学校)は介護実習が必要
国語教員免許状(中学校)を取得する場合には、教育実習のほかに介護実習が必要となってきます。
介護実習とは介護施設や養護学校で実習を行うことです。
これまでに介護実習を経験したことのある人の場合には、免除となるケースがあるようです。さらに保健師や助産師、介護士などの専門的な知識及び技術を有する人の場合もまた免除されるとのことです。
はじめて教員免許を取る人の場合、介護実習の経験はないと思うため必ず参加しなければなりません。
実習先は大学が見つける or 自分で見つける
教育実習先に関してですが、一般の短期大学や4年制大学に在籍している場合には大学側が見つけてくれます。
通信大学で教員免許を取る場合には、自分で実習先を探さなければならなくなるかと思います。
私も自分で教育実習先を探しました。しかし何とかなるものです。
私の場合は通信大学で小学校の教員免許を取得しました。そのため教育実習先である小学校は自分で探す必要がありました。
教育実習先として、自分が卒業した小学校に声をかけたら問題なく受け入れてくれました。
介護実習先は、通信大学側が住まいの近くにあるデイサービスに声をかけてくれ決定しました。
国語の教員免許を取得するまでの時間 一般的には2年
状況によって異なりますが、教員免許を取得するためには2年は必要であると考えておいてください。
ただしその人の状況や、取得する免許によって1年になることもあります。
なぜ2年は必要となるのか
たとえば何かしらの教員免許を持っていない状態から免許取得を目指したとします。その場合、必ず2年はかかります。
なぜなら教育実習や介護実習があるためです。
実習への参加は、ある程度単位を持っていることが条件となります。
その単位を取るまでに時間がかかりますし、さらに実習の申し込みをしてから実習が決まるまでに時間もかかります。
国語(高校)なら1年で取得できる可能性
高校の免許状を取得するのであれば、1年で取得できる可能性があります。
条件としては、すでに中学(国語)の免許を持っていることです。
高校の教員免許を取得する場合、教育実習は必要となりますが介護実習は必要とはなりません。
その結果、最短1年で免許を取得することも可能となります。
ただし逆は無理です。
国語(高校)を持っている人が国語(中学)を取る場合には、介護実習が必須となりますので最短2年はかかってしまいます。
国語教員免許状(高校)の特殊な取得方法
少し特別な免許状の取得方法を紹介します。
- 中学の教員免許(一種)を持っている
- 学校で3年勤務
- 大学で所定の単位を12単位修得
まずこの条件に当てはまる人が「教育職員検定」に合格することで、高等学校教諭一種免許状を取得することができます。
免許の種類はグレードアップできる
国語教諭の免許はグレードアップすることができます。
二種免許状は一種免許状に。一種免許状は専修免許状にすることができます。
方法としては、必要な単位を修得することです。
単位は、大学や大学院、通信大学で修得することができます。
一種免許状なら大学・通信大学
一種免許状を取得するなら、大学、もしくは通信大学で必要単位を修得する必要があります。
専修許状なら大学院・通信大学院
専修免許状を取得するなら、大学院、もしくは通信大学院で必要単位を修得する必要があります。
そして一種免許状を持っていることが最低条件となります。