
通信大学では大学卒業資格である「学士」の資格を取ることができます。
通信大学は一般的な大学の学費よりも大幅に学費が安くなっています。そして通信大学で取得した大学卒業資格も、一般的な大学で取得した大学卒業資格もまったく同じものです。
とくにおススメのは通学不要で学士の資格を取ることのできる「サイバー大学」です。
目次
学士の取れる通信大学を一覧で紹介
以下の通信大学で「大学卒業資格」を取得することができます。
都道府県 | 大学名 |
---|---|
北海道 | 北海道情報大学 |
群馬県 | 東京福祉大学 |
埼玉県 | 人間総合科学大学 |
千葉県 | 聖徳大学 |
帝京平成大学 | |
東京都 | 明星大学 |
日本大学 | |
玉川大学 | |
創価大学 | |
東洋大学 | |
法政大学 | |
慶応義塾大学 | |
日本女子大学 | |
自由が丘産能大学・短期大学 | |
東京福祉大学 | |
東京福祉大学大学院 | |
東京未来大学 | |
武蔵野大学 | |
愛知県 | 愛知産業大学 |
愛知産業大学・短期大学 | |
日本福祉大学 | |
大阪府 | 大阪芸術大学 |
京都府 | 佛教大学 |
佛教大学大学院 | |
奈良県 | 京都芸術大学 |
兵庫県 | 神戸親和女子大学 |
近畿大学豊岡短期大学 | |
姫路大学 | |
宮崎県 | 九州保健福祉大学 |
学士を持っているだけで広がる可能性
大学卒業資格を持っているだけで、可能性は大きく広がります。それは職場でも人生でも同じことが言えます。
- 就職の条件となっている
- 職場での昇進の可能性が広がる
- 給与額に影響する
- 進学の条件となっている
- 資格取得の条件となっている
思いつくだけでもこれだけあります。だからこそ、時間とお金をかけてでも大学を卒業したいと考える人がいるのです。
とはいえ、「その当時は大学の価値を見出せなかった」とか「経済的事情で大学への進学を諦めた」など、さまざまな事情で大学への進学をしなかった人も多くいるのは事実です。
そういった人たちのために、通信大学で大学卒業資格を取ることができるようになっています。
通信大学で取得しても同じ学士
大学を卒業すると「学士」という称号が与えられます。つまりこれが「大学卒業資格」です。大学を卒業した人であればだれでも持っているものです。
通信大学で学士を取る人が一番気にするところは「大学に通学して取った学士と通信大学で取った学士は同じものなのか?」ということだと思います。結論としては全く同じものです。
つまりたとえば就職や資格を取る条件が「大卒以上」となっている場合、通信大学で取得した学士があれば条件はクリアすることとなります。
「通学あり」と「通学なし」の通信大学
大学卒業資格を取ることのできる通信大学には、「通学あり」と「通学なし」の2つのケースがあります。
通信大学であるため、基本的には通学は必要ありません。しかし通信大学にもスクーリングというものが存在します。スクーリングとは直接大学に行く、もしくは何かしらの施設に行き、直接授業を受けることです。多くの場合、週末や夏、冬といった、一般の大学が休みの時期に行われます。
しかし中には、このスクーリングさえも必要としない通信大学があります。それが「サイバー大学」です。
聞いたことがないと思う人もいるかもしれませんが、2007年に設置された通信大学です。2020年の時点で2000人以上の学生が在籍しています。
通信大学で学士を取るのは簡単?難しい?

一般論での話となりますが、通信大学での卒業率は一般の大学と比べると低いとされています。この理由としては以下が挙げられます。
- 学生が社会人であることが多く、本業が忙しく勉強する時間が取れない。
- 強制的に勉強をするわけではないから。
通信大学での勉強が特段に難しいというわけではありません。仕事をしながら勉強時間を確保することや、実際に学校に行っているわけではないため、強制的に勉強する時間を確保できないことが卒業率を下げてしまっている原因と思われます。
前提としてお話ししておきますが、通信大学の中でも卒業率の高い大学はあります。
たとえばサイバー大学の場合、公式発表では80%を超えています。もちろん本人の努力が必要なのは間違いありませんが、通信大学の中でもよい数字と言えるでしょう。
学生が社会人であることが多く、本業が忙しく勉強する時間が取れない。
通信大学の学生の多くは、普段は仕事をしている社会人です。仕事の合間、もしくは仕事が終わってから勉強をすることになります。
そのため、私自身もそうでしたが、自己管理ができなければ勉強は後回しになってしまいます。
私の場合、通信大学で小学校の教員免許を取りましたが、その時の勉強は、出された課題に対してレポートを作成しました。レポートを作成するためにはそれなりに勉強する時間を確保する必要があります。作成するだけではなく提出し合格しなければなりません。またレポート以外にも試験を受けることになります。それにも合格しなければなりません。
このことからも、通信大学で勉強するということは、ある程度の時間を確保しなければならないのです。
入試なしでの入学であるため、課題をクリアすることができない。
通信大学には入試がありません。書類選考のみです。書類選考と言っても基本的には合格します。
そのため入学する生徒の学力はバラバラです。とはいってもみんな同じ課題を行っていくこととなります。では課題のレベルを下げることができるのか?というとそんなことはありません。
通信大学というのは文部科学省で許可を得て設立されています。つまり一定の学力を有した状態でないと単位は取れませんし、卒業することができません。すなわち大学卒業資格が取れないということです。
つまりある程度一生懸命勉強をしなければ卒業できないのです。
そして通信大学は基本的には自宅学習です。教えてくれる人はいません。その中で一定の学力を身に付けるのは、一般的な大学と比べると人によっては難しいことでしょう。
このことから卒業率は、一般的な大学に比べると低くなりがちです。
一昔前よりは勉強しやすくなった通信大学
通信大学の卒業率が低い理由をお話ししましたが、それでも一昔前に比べれば勉強しやすい環境になったのは間違いありません。
それは「インターネット上で勉強をすることができるため」です。
まずインターネットで授業を受けることができます。これはかなり大きいです。私の時代は、与えられた教科書と、それに関する書籍を図書館で探し出して勉強し、レポートを作成しました。
ところが現在ではインターネットの普及により、オンラインで授業を受けることができます。
オンラインの授業と言っても録画されたものを見ることができるため、24時間好きな時に好きな場所で授業を受けることができます。難しそうなところは何度でも見返すことができます。なので通勤中やお昼休みに勉強することができるわけです。一般的な大学で授業を受けるよりも優れている点もあるわけです。
大卒資格を取ったから有利になるのかは別の話
一般的な大学と通信大学とでは、取得する学士は同じものです。ただしこれにより就職が有利になるかどうかは別の話です。
まず条件として「大卒以上」という点に関してはクリアします。
しかし採用側が「〇〇大学程度の偏差値は欲しい」と考えている場合には、採用されない可能性はあります。また「通信大学で取得した学士は学士ではない」と考えているようでしたら、やはり採用されない可能性があります。こればかりは、正直分かりません。
ただし「〇〇の資格を取るためには学士が必要」という人に対してみれば、条件をクリアすることになるので問題ないでしょう。