指導教官とは

大学院での研究 指導教官との関わり

大学院で絶対必須の研究を指導してくれる教授との関わり方についての紹介です。

通信教育をはじめた頃はスローペースで、生活スタイルを変えたりすることなく、できる範囲で勉強するくらいでした。今、振り返るとのん気すぎたかなと思います。しかし、やる気がなかったわけではありません。勉強や研究に対して希望がありました。

もしかすると、日常生活中心になって通信教育はどうでもよくなったかもしれません。子どもがまだ小さかったので、忙しさに負けて、学ぶ意欲が薄れる可能性もあったと思います。しかし、入学当初から続けたことは、大学院入学のきっかけを与えてくれたS先生との面談でした。

指導教官になってもらう

大学院の修士論文を書くために行う研究には、指導教官がつきます。私は、きっかけを与えてくれたS先生を尊敬していたので、指導教官になってもらいたいと考えていました。

私は入学が決まってすぐにS先生に連絡をして会いました。そこで、指導教官になってもらう約束をしてもらいました。私としては、初めてのことで緊張して、告白するみたいに「指導教官になってください」と言ったのですが、先生は「あ、いいですよ」って軽いノリでした。

あとから、ゼミ生と会って分かりましたが、S先生はご自分の専門分野の内外、どんな生徒で引き受けていました。私の先生は、まだ若かったので、下積み・修行段階の若い先生でした。たくさんの指導を引き受ける時期だったのかもしれません。

高齢で偉い先生にみてもらう生徒は数が少なかったです。教授も色々あると思いますので、まずは自分の研究の専門から教授を選んで、そのあと相性も考えてみるといいと思います。

指導教官との関係

私の指導教官のS先生は、ユーモアのある方で、どんな話をしてもおもしろく、人を笑わせる技術をお持ちの方でした。大学の講義での出来事や先生のお子さんとの話、困った学生の話など、ただ話を聞くだけでも、私にとっては別世界の話で、とても楽しかったです。

私はS先生のようになりたいと思っていました。もちろん、専業主婦の私が大学の先生になれるわけではないのですが、近づきたいと思いました。不思議と先生の話を聞いているとなんでもやれるという気持ちになりました。さすがにカウンセラーですし、人を調子に乗せるのが上手な方です。

私のように単純な人はいないと思いますが、先生とのつながりは、学習意欲、モチベーションを保つ上で、重要な役割を果たしています。また指導教官とのやりとりは、研究のできに左右すると思います。私は尊敬できる先生と出会えて、つらくても、ついていく気持ちになることができました。

研究の指導の際に生じるすれ違い

研究は、苦しいことが多いです。学生からするといくら時間をかけて書いても指導教官からダメ出しをもらったり、一からやり直しを命じられたりして、心底つらいです。指導教官からすると、言いたい事はあると思います。ですか、多くの生徒を抱えているので、一人一人手取り足取り指導をするわけではないでしょう。なかには、指導教官の先生とトラブルになるケースもあると聞きます。

聞いた話では、学生が指導教官から適切に指導をもらえていないと言って、訴訟までを起こしたことがあったそうです。私は、カウンセリング講座主宰の先生から「指導教官とは生涯の恩師です」と聞いていたので、恩師とのトラブルなんて悲しいと思いました。

適切な関係を築く努力をする

しかし、研究をやってみるとトラブルになることが理解できる面もあります。研究そのものがつらいために、自分で自分のことに責任をとることもつらいのです。誰かのせいにするわけではありませんが、先生のせいにしたくなる人もいるでしょう。

研究のため、自分のためにも指導教官と適切な関係を築きたいですよね。道に迷って自分を導いてくれるのが、指導教官です。しかし、困っているんだとアピールしなければ気付いてもらえません。

ビジネスでよくホウレンソウ(報告・連絡・相談)と言いますが、指導教官との関係でも気をつけるとよいです。

自分のやりたいことを伝え、進んでいるところの報告、分からないときには相談する。私の経験上、指導教官は質問や相談をしても、あまり多くは答えてくれませんが、報告や連絡、相談は自分が何をしているかの、指針となり、研究段階がすっきりと整理されます。

学生が研究の指導を受けることは、受け身ではないのです。よい関係は努力して築くものです。ビジネスではないですが、ぜひホウレンソウを活用して、関係構築に努力をしてください。

面談の頻度

研究が本格的なるのは、科目履修が終わる2年目以降でしたが、私は入学当初から先生に会いに行きました。頻度は1、2か月に一度くらいだっと思います。

先生は、大学以外にカウンセリング関係で依頼された講義があり、地方に行く機会の多い方でした。週末に、大学の研究室ではなく、私の住む地域の駅の喫茶店で会うこともありました。わずかな時間を見つけて会ってくださったことに感謝しています。

面接の際に、気をつけていたことは、貴重な時間を無駄にしないことです。毎回、質問したいことや自分の研究の草案を書き出して、レジメとして用意しました。ホウレンソウを意識しながら、お互いにとって無意味な時間にならないように気をつけていました。研究の進み方を記録に残す意味でも大事な作業だったと思います。

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