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大学院に入学するために必要な研究計画書とは

大学院に入学するために必要な研究計画書とは

大学院に入学するために必要な研究計画書について紹介します。

入学前の壁 研究計画書

大学院に入りたいと気持ちが強くなったものの、目の前に大きな壁が…。それは、「研究計画書」でした。入学のために絶対に必要なもので、入学の審査対象となる書類です。私の大学は、卒業論文もなかったので、研究はやったことがなく、研究計画書なんて、まったく聞きなれない言葉でした。

本来、大学院は研究を目的として入るところですから、やりたい研究があって当たり前です。しかし、まったくの文系の私にとっては、研究そのものが未知の領域でした。どうやって手を付けてよいかわからず、入学に立ちはだかる巨大な壁のように感じました。

研究計画書の書き方を調べる

研究計画書に悩んでいた私ですが、世の中には、同じ悩みを持つ人がいます。インターネットで「研究計画書の書き方」を検索してみました。すると、通信教育ではないですが、一般の大学院の受験を考えている人のためのサイトを見つけました。学部はちがっていても、参考になりました。研究計画書についての本も出版されていました。私はいくつかの例を見て、概要をつかみました。研究する分野が違っていても、計画書の書き方は共通点がありました。

研究計画書とは何か

研究計画書とは、その名の通り、研究の計画です。自分がこれからやろうと考えている研究についての計画をまとめたものです。何を、どのように研究していくのかを分かりやすく書く必要があります。論文のように、文章をたくさん書く必要はありません。必要な項目は、研究テーマ、研究動機、目的、方法です。。最後に参考文献を載せます。

研究のテーマ探し

大学から大学院に進学する場合には、それまでに行った研究を発展させることがあるようです。しかし、私の場合、学部で心理学を専攻していません。ですから、はじめから研究テーマを選ぶ必要がありました。
研究は、人のやっていないことをする必要があります。他の人がすでに行った研究は意味がありません。まずは、現在どのような研究がされているのかを勉強する必要がありました。

テーマをみつける

テーマ決めは時間がかかりました。まず、私は図書館で児童心理の月刊誌を借りて読みました。現在、教育現場で何が問題になっているかが分かると思ったからです。読んでいくと、何度も使われるキーワードがありました。それは「自己肯定感」です。自分はこのままでいい。このままの存在で受け入れらるという感覚のことです。

研究テーマを決める

自己肯定感は、乳幼児期に気づき始め、学童期になると発達していきます。「自分を肯定的に受け入れる」という感覚は、生きるうえでとても重要なことですが、発達するにしたがい、苦手なことやできないこともあり、それをそのままでよいと受け入れることは難しいことです。

学校では、決められたカリキュラムに従って、同学年で同じことを学び、同じテストするので、成績から他人と比べ、優劣を感じる機会が増えます。日本の子どもは、自己肯定感が低いという調査結果もあります。ですから、私は小学生の自己肯定感を調べてみたいと思いました。

研究計画書の作成

テーマが決まったので、先行研究を調べます。大学院に入学してから、大学の図書館や国立図書館で資料を取り寄せる方法を知りましたが、その当時は、本格的な論文や本は読みませんでした。住んでいる地域の公立図書館で所蔵している本と季刊誌を読み、構想をまとめていきました。だいたい2ヵ月くらいかけて調べました。

書き方は形式に従って書きます。
①研究テーマ…副題としてその説明を書きます。
②動機…現状と問題点から、なぜそれを研究したいのか説明する
③目的研究によって明らかにしたいことを書きます
④方法実験方法を書きます。私はアンケート取る方法(質問紙)にしました。
⑤参考文献…計画を立てるのに読んだ参考資料を記載します。

文章の量としては、多くありません。A4用紙に2枚の研究計画書ができあがりました。計画なので、細かいところまでは書いていなくても、やりたいことが分かるように書いていれば、大丈夫です。合格できると思います。

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