社会人経験を活かす

学校で働くのなら社会人経験を活かそう 社会人経験は大きな財産

社会人経験は貴重な財産 教育現場で役に立つ

学校で働くときに社会人経験は大きな財産です。

理由はいくつかあります。

  1. 子ども達に多くのことを自らの体験談として話すことができる。
  2. 社会人時代のコミュニケーション力を活かせる。
  3. 子ども達の親は教員ではないので、話を上手にすることができる。

子ども達に多くのことを自らの体験談として話すことができる

社会人経験のある教師は、子ども達に自らの体験を通して話をすることができます。

これはとても強い武器なのです。

子ども達がなぜ学校に来ているのか。突き詰めれば、「社会人として生活していくため」です。これから社会人となる子どもたちに机上の空論を話しても、社会に出たとき知っている内容と現実に大きなギャップがあることに驚くことでしょう。それはそれで勉強かもしれませんが、教師たるもの机上の空論で話をしたくはないものです。

社会人としてさまざまな経験をしていたほうが、話をするときに説得力があります。机上の空論で話をすることがなくなります。

子どもはいずれ社会に出て行きます。様々な人種の人間の中に飛び込んでいきます。綺麗事だけでは世の中はすみません。

先生の多くはずっと学校という環境下にいる

多くの学校の先生は、大学を卒業してすぐに教師になります。つまり子どものころからずっと、学校という環境下にいるのです。そこしか知らないのです。学校こそが全ての常識の場となっているわけです。

一方子どもたちはこれから社会に出て行きます。

学校とは違ったルールが広がる世界で生きていくのです。子どもたちの保護者ももちろん、学校とは違ったルールの下で生きています。

つまり、社会に出ても困らない人材を育て上げることが目的のはずの学校で、社会のことを知らない教師が教えているという現実があるのです。

社会人時代のコミュニケーション力を活かせる。

学校生活での基本は「集団生活」です。社会人になったときの集団生活が円滑に進むように学校でも指導をしていきます。

集団生活の基本は「コミュニケーション力」です。勉強があまり得意でなくても、コミュニケーション力があれば、世の中上手くいくことが多いのが現状です。

ですから、どうやって人とコミュニケーションを図っていくのかを自らの体験を通して伝えることはとても大きいのです。

子ども達の親は教員ではないので、話を上手にすることができる。

これは、現場で強く思ったことです。

子ども達の保護者のほとんどは教員ではありません。様々な仕事をしています。していないこともあります。

しかし、教師が自分サイドで話をしてしまうと、相手の現状を理解しようとしません。

「給食費くらい納めるべき」、「なんであの保護者は仕事をしないのか」、「お金に苦しくて両親共働きみたいよ」

このような会話をよく耳にしました。話しているときのニュアンスも険悪な感じで。

教師は安定した収入があります。そして、教師の多くは配偶者が教師です。また、小学校の場合、女性教師が多いのですが、結婚していて旦那さんも働いています。

つまり、あまりお金に困ることがないのです。

公務員の給料は世の中の平均だとか言われていますが、そんなことありません。優遇されているほうだと思います。

ですから、金銭的に苦しい家庭のことを理解できない教師がいて、自分の物差しで子どもの家庭のことを見てしまうのです。

まとめ

長くなりましたが、まとめますと「社会人経験をして、世の中のこと、世の中の人のこと、現状を理解していると、教員生活に重みが出る」と言うことです。

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