学校に入学するときには、必ず個人情報を提出します。
- 住所
- 氏名
- 連絡先
- 家までの簡単な地図
- 兄弟関係
- 親の勤め先
その他にも沢山の情報を提供します。これらの個人情報は、学級運営を行う上でとても重要な資料となります。
では、この個人情報はどのようにして保管されているのか。
個人情報は鉄庫の中
基本的には、学校に設置されている鉄でできている金庫、通称「鉄庫(てっこ)」に厳重に保管されています。鉄庫にはダイヤルが付いていて、さらには鍵も付いています。その鍵は校長先生の机の中に管理されているのが普通です。
しかし、最近ニュースでも報道されることがありますが、個人情報が漏洩してしまうことがあります。その理由は、「管理体制の甘さ」です。
鉄庫に保管されているはずの個人情報ですが、実は、鍵は簡単に手にすることができる学校があるのです。一声かければ、もしくはかけなくても鍵のある場所は、全ての教職員が分かっているので、勝手に鍵をもって行き、鉄庫をかけることができます。
勝手に鍵を開け、個人情報を手にし、そのまま紛失してしまうことがあります。また、ニュースにもありましたが、ある教職員が、嫌いな同僚の学級の個人情報を勝手に持ち出し捨ててしまうといったことがありました。
そんなことが実は簡単にできてしまうのです。ですから、学校は個人情報をもっと厳重に保管すべきなのです。
USBメモリーの個人情報
本当に多いですね。USBメモリーの紛失事件。ニュースで報道されているよりも多く、実際は起こっていると思われます。
現在では、ほとんどの学校にパソコンが設置されています。成績処理はパソコンで行うことが普通になりました。ということは、どうしても記憶媒体が必要となります。USBは持ち運びが簡単で、多くの情報を入れることができ便利です。
ですから、多くの教職員がUSBメモリーを持っています。しかし、この扱いについては、教職員に一任されていることがほとんどです。ですから、学校で仕事が終わらなければ家に持って帰って、家のパソコンで成績を付ける先生も少なくありません。
そういったことをするため、USBメモリーの紛失事件が起こるのです。
ただし、学校によっては個人情報が入ったUSBメモリーは、持ち出し厳禁のところもあります。これらを決定するのは校長先生なので、学校によって異なります。各教育委員会によっては、その市町村の学校に一斉に指令を出しているところもあるでしょう。
個人情報がなければ仕事にならない
しかし、個人情報を持っていなければ、先生の仕事はできません。つまり、規定の時間内で仕事を終わらせることは、まず不可能といってもいいでしょう。
毎日の宿題のチェック、テストの採点、各教科ごとの成績付け、クラス掲示、親との連絡など、様々な業務をこなさなければいけません。とても負担が大きい仕事であると言えます。そのため、仕事を家に持ち帰ることは仕方のないことかもしれません。
しかし、そのたびにニュースが流れるのです。
では、どうすればよいのか。
まずは、教職員の仕事量を減らすことが必要です。もっと教員の数を増やすことが一番の解決策でしょう。その上で、絶対に個人情報は持ち出してはいけない決まりを作るしかありません。もちろんその決まりは現在あるのですが、強制力が弱いと言えますので、もっと強制力を出すことが肝心です。
コメント