学校でのウイルス対策はどうなっているのか、お話ししたいと思います。学校は集団生活の場であるため、ウイルス感染がしやすい環境と言えます。
毎日の健康チェック 各学校のデータを集計している
まず、インフルエンザなどが流行するシーズンになると、教育委員会より通達が来ます。教育委員会から、その町でどのくらいの数の患者が出ているのかを知らせてきます。
これは、各学校の各学級で毎日、健康チェックを行っていて、保健室で集計を行います。その報告が教育委員会にされ、その結果が学校に知らされるようになっています。
そのため、どの学校でどのくらいの患者数がいるのかが分かるようになっています。
インフルエンザの対処 できる限りの対応をする
冬のある時期になると、大抵、どこかの学校のインフルエンザ患者数が増えてきます。その報告はすぐに近隣の学校にも知らされます。そこからは、教育委員会や学校の判断となってくるわけですが、マスク着用を義務付ける学校も出てきます。
教師の中には、素早い対応をする人もいて、インフルエンザのシーズンになると、自分の学級の子どもにマスク着用を指示する人もいます。いくらマスクを着用していても、流行シーズンには流行ってしまいます。
そういったときには、各クラスに消毒液が配られることがあります。休み時間に手洗いをした後に消毒液で消毒するわけです。さらに、それでも感染が拡大するようであれば、校舎に入る前にも消毒液で手の消毒をするようになります。もし、マスクをしていない子どもがいれば、マスクを渡すこともあります。
なるべく学級閉鎖にはしたくない
色々手を尽くし、それでも広がる場合には「学級閉鎖」もしくは「学年閉鎖」、更には「学校閉鎖」になります。
しかし、教師からしてみると閉鎖になるのはなるべく避けたいところです。
学級閉鎖になった場合、学級の管理がしっかりできていないと思う周りの教員の目があることもありますし、何より、授業時数が定められているので、どこかで休んだ授業分の補講を行わなければいけません。
また、学級閉鎖のクラスの担任は正直することがないため、場合によっては家庭訪問に回ることもあります。
※地域や学校によります。
ノロウイルスの場合 担任が教室の消毒をすることも
学校によってかもしれませんが、特に感染力の強い「ノロウイルス」が発症したときには、教師は担任しているクラスの消毒を行います。
塩素系の漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)等を使用して、教室の隅々まで雑巾がけ、モップがけをします。特に子どもがよく触る教室の出入り口のドアや、大変なのが、子どもの机やいす、ロッカー全てを拭き消毒することです。相当な時間がかかります。
もし、1つのクラスで症状が出ていなくても、周りのクラスで症状が出ていれば同じように消毒は行います。
学級閉鎖は誰にとってもプラスではない
このようなこともあり、教師としてはなるべく病気を出したくないし、学級閉鎖にもしたくはないのです。
もし、このサイトを見ている親御さんがいましたら、是非、病気が流行するシーズンには、手洗いうがいの徹底、マスクの着用を、子どもにさせてあげてください。
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